Medical.eisai.jp 医療関係者の皆様へ Medical.eisai.jp 医療関係者の皆様へ

メニュー メニュー

こんな症状に悩まされていませんか?
~ジスキネジアについて~

こんな症状に悩まされていませんか?~ジスキネジアについて~パーキンソン病の患者さんおよびご家族へ
こんな症状に悩まされていませんか?~ジスキネジアについて~パーキンソン病の患者さんおよびご家族へ

パーキンソン病の進行によってあらわれる合併症

パーキンソン病の進行によってあらわれる合併症

ウェアリングオフ現象

パーキンソン病は数年かけて少しずつ症状が進行するため、お薬の効き目不足を感じるようになります。1日3回きちんとL-ドパを服用していても、効果の切れ目を感じるようになっていきます。これをウェアリングオフ現象といいます。お薬が効いている状態を「オン」、お薬の効果が切れた状態を「オフ」といいます。
また、お薬を飲んで「効いてくる」という実感があれば、逆にオフがあると考えてもよいです。

ウェアリングオフ現象の症状

ジスキネジア

患者さんによってはウェアリングオフ現象からしばらくして体が勝手にくねくねと動く症状が出るようになり、これをジスキネジアといいます。ジスキネジアは、お薬が効いている時に出てくることが多いです。このような、お薬が効いている時のジスキネジアを「ピークドーズ・ジスキネジア(L-ドパ血中濃度が高い時に起こるジスキネジアのこと)」といいます。
以前は、L-ドパを飲み始める時期が早いと、ウェアリングオフ現象やジスキネジアが出現する時期を早めると考えられていましたが、最近の研究で飲み始めの時期は問題ではなく、本質的にはパーキンソン病の進行が原因であることがわかってきました。

パーキンソン病の進行とL-ドパの治療域(イメージ図)

ジスキネジアの症状

ジスキネジアの症状

ピークドーズ・ジスキネジア

軽いうちは首がくねくね動くくらいで、むしろ周りの人が気づいても患者さんは意識していないことも多いです。しかし時間の経過とともに、思うように体を動かせなくなり、手や足を投げ出すなど動きが激しくなり、患者さんもつらくなります。
患者さんによってはジスキネジアのために体重が減ってしまったり、転んでしまったりすることもあります。

ピークドーズ・ジスキネジアの症状

ダイフェジック・ジスキネジア
(2相性ジスキネジア)

L-ドパの効果が切れ始めた時あるいは効き始めた時に起こる、比較的頻度の少ないジスキネジアです。L-ドパが効いていないため、自分の意思では十分に動くことができないのですが、主に足をばたばた(くねくね)させ、非常に激しい動きになることが多く、患者さんがとてもつらく感じるジスキネジアです。
持続時間は10~20分と短く、単独で見られることは少なく、ピークドーズ・ジスキネジアやオフと同時に見られることもしばしばあります。

ダイフェジック・ジスキネジアの症状

パーキンソン病の進行期への対応

パーキンソン病の進行期への対応

「何か変だな?」と感じたら、できるだけ早く主治医に症状を伝えましょう。ウェアリングオフ現象やジスキネジアが起こってきたら、お薬を飲む量と回数、時間の変更や新しいお薬を追加する場合もあります。どんな症状なのか?いつ起こるのか?などを主治医にできるだけ詳しく伝えて、一人ひとりの症状に合わせてお薬と飲み方を考えてもらいましょう。

主治医にとって、とても重要で聞きたいこと
主治医にとって、とても重要で聞きたいこと

早期発見と早期対応のポイント

これらの症状は生活面でそんなに不便ではなく、軽い時は見過ごされていることも多いですが、おかしな症状が起こっていないかをいつも注意していてください。急に病状が進むものではありませんので、あわてることはないですが「何かおかしいな」と感じたら、早めに主治医に相談してください。ご本人が気づかないうちに症状が出ていることもありますので、ご家族の方もよく注意して観察し、気にとめておいてください。
パーキンソン病は主治医と一緒に治療していきましょう。何かあったら主治医に相談し、そして治療には患者さん自身も参加し、お互いに協力しましょう。これらは治療を向上させるうえで大切なことです。

ご家族へ

ジスキネジアの症状は、パーキンソン病そのものの症状なのか、お薬によるものなのかわかりにくく、患者さん自身は気づかない場合があります。
患者さんと接していて「何かおかしいな?」、「体を動かそうとすると不自然で余計な動きをしている」、「落ち着きがなくいつも動いている」と感じた場合には主治医に相談してみましょう。判断に迷うような場合は、動画を撮って記録するのも一つの方法です。

一方で、すでにジスキネジアがあることがわかっている場合は、日常生活に支障をきたさない程度ならば、患者さん自身は思うように動けていますので、ご本人は気にしないことが多くあります。
ご家族の方は見ていて気になり、お薬の副作用だとご心配かもしれませんが、過剰に心配しないようにしましょう。お薬を減らしたりすると、体の動きが悪くなり、かえって日常生活に支障をきたすことがあります。


参考:冨山誠彦 BRAIN and NERVE 2017, 69 (12), 1409-1416、厚生労働省 重篤副作用疾患別対応
マニュアル ジスキネジア 平成21年5月発行