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片頭痛

片頭痛の特徴

片頭痛の特徴:拍動性、悪心・嘔吐、光・音・臭い過敏、閃輝暗点、ストレス起因

慢性頭痛の治療の中心となるのは、生活支障度が高い片頭痛です。月に1回から数回起こり、その痛みが1日中続くような頭痛は、片頭痛かもしれません。

典型的な片頭痛は、頭の片側で、心臓が脈打つようにズキンズキンと痛む拍動性の頭痛発作を繰り返します。ただし、痛みは頭の両側で起こることもありますし、ズキンズキンと脈打たないことも少なくありません。また、緊張型頭痛と関連づけされる肩こりも、実に75%の片頭痛患者に合併することがわかっており注意が必要です。

片頭痛は、吐き気、光や音、臭いに敏感になるなどの頭痛以外の症状を伴うのが特徴です。また、階段の昇り降りなどの日常生活動作で痛みが増すため、発作時は明かりを落とした部屋でじっとしていたいという患者さんが多くいます。

さらに、人によっては片頭痛が始まる前に「前触れ」を感じることがあります。前兆のある片頭痛患者は、目の前が眩しくチカチカとして見えづらくなったり、ギザギザ模様の線が徐々に視界に現れたりする閃輝暗点を訴えます。

このような前兆を訴える患者さんは、片頭痛患者全体の 1~2 割といわれています。

片頭痛の分類

片頭痛の分類は、国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)に準拠して行うように勧められています。

通常の一般診療では、「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」に分けるのが、主要な分類です。専門診療、頭痛センター等の診療では、3桁(サブフォーム)レベルまでの診断が勧められます。

片頭痛の分類 1)

1. 片頭痛

1.1 前兆のない片頭痛

1.2 前兆のある片頭痛

1.2.1
典型的前兆を伴う片頭痛
1.2.2
脳幹性前兆を伴う片頭痛
1.2.3
片麻痺性片頭痛
1.2.4
網膜片頭痛

1.3 慢性片頭痛

1.4 片頭痛の合併症

1.4.1
片頭痛発作重積
1.4.2
遷延性前兆で脳梗塞を伴わないもの
1.4.3
片頭痛性脳梗塞
1.4.4
片頭痛前兆による誘発される痙攣発作

1.5 片頭痛の疑い

1.5.1
前兆のない片頭痛の疑い
1.5.2
前兆のある片頭痛の疑い

1.6 片頭痛に関連する周期性症候群

1.6.1
再発性消化管障害
1.6.2
良性発作性めまい
1.6.3
良性発作性斜頸

片頭痛の診断基準

前兆のない片頭痛の診断基準 1)

1.1 前兆のない片頭痛

  1. B ~ Dを満たす発作が5回以上ある
  2. 頭痛の持続時間は4~72時間(未治療もしくは治療が無効の場合)
  3. 頭痛は以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす
    1. 片側性
    2. 拍動性
    3. 中等度~重度の頭痛
    4. 日常的な動作(歩行や階段昇降など)により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
  4. 頭痛発作中に少なくとも以下の 1 項目を満たす
    1. 悪心または嘔吐(あるいはその両方)
    2. 光過敏および音過敏
  5. ほかに最適な ICHD-3 の診断がない

前兆のある片頭痛の診断基準 1)

1.2 前兆のある片頭痛

  1. B および C を満たす発作が2回以上ある
  2. 以下の完全可逆性前兆症状が1つ以上ある
    1. 視覚症状
    2. 感覚症状
    3. 言語症状
    4. 運動症状
    5. 脳幹症状
    6. 網膜症状
  3. 以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす
    1. 少なくとも1つの前兆症状は5分以上かけて徐々に進展するか、または2つ以上の前兆が引き続き生じる(あるいはその両方)
    2. それぞれの前兆症状は 5~60分持続する
    3. 少なくとも1つの前兆症状は片側性である
    4. 前兆に伴って、あるいは前兆発現後 60分以内に頭痛が発現する
  4. ほかに最適な ICHD-3 の診断がない、また、一過性脳虚血発作が除外されている

片頭痛の急性期治療

片頭痛治療の主体となるのは薬物療法です。急性期治療と予防療法では使用する薬物が異なります。片頭痛急性期治療薬には、① アセトアミノフェン、② 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、③ エルゴタミン、④ トリプタン、⑤ 制吐剤があり、これらの治療薬は、片頭痛の症状や重症度に応じて使い分けられます。また同じトリプタン製剤であっても、その種類によって効果や用法用量に違いがありますので、必要に応じて使い分けるようにします。 2)

参考文献

1)
日本頭痛学会:P2-7 , 1. 片頭痛 , 国際頭痛分類第3版beta版 , 医学書院 , 2014.
2)
日本頭痛学会:P114 , II. 片頭痛 2. 急性期治療 , 慢性頭痛の診療ガイドライン2013 , 医学書院 , 2013.