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群発頭痛

群発頭痛の特徴

群発頭痛の特徴:激痛、飲酒起因

群発頭痛は、眼窩(がんか)周辺から側頭部にかけて、短時間のキリキリと突き刺すような激しい痛みが起こります。数週から数ヵ月の群発期間中、毎日出現する頭痛で、夜間・睡眠時等の決まった時間に頭痛発作が起こりやすいのが特徴です。頭痛は一側性で、頭痛と同側の眼球結膜充血、流涙、鼻汁、鼻閉等の自律神経症状を伴います。

眼の後ろ側を通っている内頸動脈が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むことが多いといわれています。

群発頭痛の有病率は、0.056%~0.4%程度(1000人に1人程度)と報告されています。20~40歳代の男性に発症することが多く、男性における有病率は女性の3~7倍です。

飲酒が発作を誘発することが多いため、発作期間中は禁酒するよう指導が必要です。

群発頭痛の分類・診断基準

群発頭痛は、片頭痛よりもさらに激烈な非拍動性の痛みを呈します。その痛みは「ドリルで目の奥をえぐられるよう」と表現されるほどで、発作時は痛みのためにじっとしていることができず、頭部を叩いたり、壁や柱に頭を打ちつけたり、頭を抱えて部屋中を動き回ります。QOLの低下は片頭痛よりもさらに深刻です。

他の頭痛との鑑別は容易ですが、三叉神経痛とは症状が類似しています。発作持続時間は群発頭痛が1~2時間であるのに対し、三叉神経痛の痛みは続いても数秒と異なるため鑑別は可能です。

群発頭痛の分類 1)

患者さんの約 10~15 %は寛解期のない慢性群発頭痛とされています。

3.1 群発頭痛

 3.1.1 反復性群発頭痛

群発頭痛発作が7日~1年間続く群発期があり、群発期と群発期の間には少なくとも1ヶ月の寛解期(頭痛のない時期)がある

 3.1.2 慢性群発頭痛

群発頭痛発作が1年間を超えて発現し、寛解期がないか、または寛解期があっても1ヶ月未満である

群発頭痛の診断基準 1)

3.1 群発頭痛

  1. B~Dをみたす発作が 5回以上ある
  2. 未治療の場合、重度~きわめて重度の一側の痛みが眼窩部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に、15~180分間持続する
  3. 以下の1項目以上を認める
    1. 頭痛と同側に少なくとも以下の症状あるいは徴候の1項目を伴う
      1. a) 結膜充血または流涙(あるいはその両方)
      2. b) 鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)
      3. c) 眼瞼浮腫
      4. d) 前額部および顔面の発汗
      5. e) 前額部および顔面の紅潮
      6. f) 耳閉感
      7. g) 縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)
    2. 落ち着きのない、あるいは興奮した様子
  4. 発作時期の半分以上においては、発作頻度は 1回/ 2日~ 8回/ 1日である
  5. ほかに最適な ICHD-3 の診断がない

群発頭痛の急性期治療と予防療法

急性期(発作期)治療薬 2)

群発頭痛は持続時間が 1 ~ 2 時間の場合が多いため、効果が早く現われる治療が中心となります。随伴症状である結膜充血や流涙、鼻汁などは鎮痛とともに次第に改善されます。

急性期(発作期)治療薬としては、唯一保険適応のあるスマトリプタン皮下注射が推奨されており、自己注射が認められています。また、酸素吸入(毎分 7リットル以上)も有効とされています。

予防療法 3)

カルシウム拮抗薬(ベラパミル 360mg/ 日)は、プラセボ対照ランダム化二重盲検試験で効果が確認されていますが、心伝導遅延作用による徐脈や心不全の合併が問題となっています。(2011年9月より適用外使用が認められています)

薬物療法以外の療法 3)

薬物療法の無効例では、痛みの伝達を遮断する神経ブロック療法(三叉神経ブロック、星状神経節ブロック、翼口蓋神経節ブロック、大後頭神経ブロック)、三叉神経根切除、翼口蓋神経節切除が行われることがあります。ガンマナイフ治療(放射線ビームを神経に照射する)、脳深部刺激療法(磁気的刺激を与える)も行われていますが、効果は確立されていません。

参考文献

1)
日本頭痛学会:P28-30 , 3.群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛 , 国際頭痛分類第3版beta版 , 医学書院 , 2014.
2)
日本頭痛学会:P226-228 , IV 群発頭痛 IV-5 群発頭痛急性期(発作期)治療薬にはどのような種類があり,どの程度の有効性か , 慢性頭痛の診療ガイドライン2013 , 医学書院 , 2013.
3)
日本頭痛学会:P229-231 , IV 群発頭痛 IV-6 群発頭痛発作期の予防療法にはどのような薬剤があり,どの程度有効か , 慢性頭痛の診療ガイドライン2013 , 医学書院 , 2013.

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