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服薬指導

トリプタン製剤の早期服薬の意義

トリプタン製剤は、脳にあるセロトニン受容体に働いて、拡張した血管を収縮させたり、血管周囲の炎症をとることで、片頭痛の痛みをやわらげます。いわゆる痛み止め(鎮痛薬)とは違い、片頭痛のもとを取り除くことができる薬です。

トリプタン製剤の中でも最も血中濃度の立ち上がりが速いとされるリザトリプタンは、服用後1時間で最高血中濃度に達し、効果を発揮します。片頭痛治療においては、頭痛発作後の早期服薬が頭痛改善効果を高め、患者さんの満足度も向上します。

治療効果を最大限に引き出すためにも、丁寧な服薬指導が重要となります。

患者へのトリプタン服薬タイミング指導

トリプタン製剤は、片頭痛の起こる前に服薬しても効果はありません。痛みが始まってから30分以内に服薬すると最も効果が高いため、予兆期の肩こりなどの痛みと片頭痛の痛みをうまく区別するように患者さんへ指導する必要があります。下記の図のように誘発因子があることや予兆や前兆が先行することを理解すると服薬タイミングが掴みやすくなります。

誘引
片頭痛には誘発因子があることが多いので、それらを避けるようにしましょう。
予兆期
頸部や肩のこりがある場合、緊張型頭痛と混同しないことが重要です。
⇒予兆期に服用しても効果はありません。
前兆期
前兆のある片頭痛は全体の10%から20%。前兆に加えて麻痺がある場合は、要注意(トリプタン禁忌)です。
⇒前兆期に服用しても効果はありません。
頭痛期
随伴症状の悪心・嘔吐は緊張型頭痛ではほとんどありません。
悪心・嘔吐がひどい場合は、制吐薬の投与も考慮しましょう。
⇒頭痛期に入り、痛みが始まったらすぐに服用することで高い効果が得られます。
回復期
片頭痛の回復期には眠気が症状として現れます。薬剤による眠気の場合もあるので、車の運転などには注意しましょう。
⇒頭痛期のピークから回復期に服用しても効果が得られないこともあります。

*すべての方が同様の効果を示すものではありません。

図:トリプタンの服薬タイミング

トリプタンの効果が不十分な場合の対策

トリプタン製剤は片頭痛の第一選択薬ですが、この効果があまりない場合は、片頭痛による支障の重症度に応じて、アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤、制吐薬などの治療薬を選択してください。さらに、片頭痛発作重積や治療抵抗性片頭痛発作などの重症片頭痛に対しては、鎮静薬、コルチコステロイド、利尿剤などが使用される場合もあります。

あるいは、片頭痛と他の頭痛の合併型か、他の一次性頭痛か、二次性頭痛の可能性はないかなど、今一度診断を見直してみることも必要です。