「ブイエスラド アドバンス」留意事項
解析失敗の確認
「ブイエスラド アドバンス」では、組織分割に失敗しても一見成功しているような表示となるケースが多くみられます。そのため、組織分割の結果をこれまで以上によく確認する必要があります。
※アドバンスでは組織分割の灰白質抽出結果が疑わしい場合、アラートが表示されます。
(全てのケースで表示されるわけではありません。)
※白質抽出失敗のアラートは表示されません。
アラート機能について 「ブイエスラド アドバンス」はDARTELによって解剖学的標準化が強力になったっため、組織分割に失敗していても解析結果のZスコアマップの脳全体が真っ赤になることがなく、結果だけではわかりにくいケースが多くみられます。そのような懸念から、アラート機能が付加され、灰白質抽出結果失敗の可能性が高い場合、表示画面に「Check segment results!」と表示されます。
磁化率アーチファクトの影響
「ブイエスラド アドバンス」は「ブイエスラド プラス」以上に磁化率アーチファクトの影響を大きく受けることが確認されています。
元画像

解析結果(Zスコアマップ)
アドバンスでは磁化率アーチファクトの部分が誤って萎縮として表示されています
「VOI間萎縮比」ご使用時の
「VOI間萎縮比」のご使用にあたっては以下の点について十分にご留意ください。
臨床的にアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症が疑わしい症例において参考指標としてご使用ください。
同一機種、同一健常者データベースでのご使用を推奨します。
- 機種間差・健常者データベース間差の影響を、内側側頭部よりも、背側脳幹は受けやすい。
健常者との鑑別を行うことはできません。
- 健常者でもVOI間萎縮比は高値を示すことがあります。