ブイエスラドの概要
「ブイエスラド」は、MR装置で得られた脳画像情報をコンピュータ処理して診断支援情報を提供するものであり、関心領域(内側側頭部及び背側脳幹※1)における萎縮程度等の情報を提供するプログラムです。
被検者のDICOM※2画像を入力し、簡単な操作で健常者との萎縮の度合いを解析し、画面表示およびレポート印刷を行うことができます。
「ブイエスラド」はWindows上で動作するアプリケーションで、ITに関する専門知識や、専用ソフトウェアは必要ありません。
<参考>
日本神経学会発行「認知症疾患診療ガイドライン2017」では、以下のように述べられています。

MRI検査により得られる脳局所の萎縮パターンと信号変化の有無の分布は、認知症の鑑別診断に有用である。
大脳萎縮の評価にはVBM(voxel-based morphometry)解析が有用であり、わが国では「ブイエスラド」が広く使われている。
「ブイエスラド」解析によるZスコアは、内側側頭部の萎縮の程度を表す指標であり、アルツハイマー型認知症の診断や除外診断、重症度診断をZスコアの値のみでは判断できない点は留意すべきと思われる。
※1  背側脳幹の関心領域は、「ブイエスラド プラス」には搭載されていません。
※2  DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine):
様々なメーカーの医用画像関連機器(CT、MRI、画像閲覧装置など)間で自由に画像データをやり取りできるデータの記録形式。
システムの特徴
コンピュータによる画像統計解析処理により、客観的に脳の萎縮を評価できます。
アルツハイマー型認知症(AD)群と健常群の脳画像を統計解析した結果、AD群で有意に萎縮がみられた領域を関心領域として組み込み、視覚的に萎縮を判定できるとともに、自動解析により萎縮の程度を算出します。
対照画像(54歳~80歳の健常な男女80名)を実装しています。
Windows上で動作するアプリケーションで、ITに関する専門知識や、専用ソフトウェアは必要ありません。
  画像統計解析で汎用されるSPM※1を使用するためには、MATLAB※2が必要となりますが、本プログラムのインストーラと別途MATLABをご準備いただく必要なく、インストール後すぐにご使用いただけます。
 
※1 SPM  :  ロンドン大学脳画像学科によって開発された機能画像解析用ソフトウェア。SPMは Statistical Parametric Mappingの略。
※2 MATLAB  :  米国MathWorks社で開発された科学技術計算に使用されるソフトウェア。SPMはMATLAB上で可動するスクリプトであるため、SPMを使用するためにMATLABが必要です。
顧問
東京医科歯科大学脳統合機能研究センター/
メモリークリニックお茶の水
朝田 隆
総監修
国立精神・神経医療研究センター 松田 博史
副総監修
東邦大学大森病院 放射線科 水村 直
監修
国立長寿医療研究センター 治験・臨床研究推進センター 伊藤 健吾
帝京大学医学部 放射線科 大場 洋
中村病院 北村 伸
国立精神・神経医療研究センター病院 放射線診療部 佐藤 典子
脳神経内科千葉/
量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部
篠遠 仁
埼玉医科大学総合医療センター 放射線科 土屋 一洋
東邦大学佐倉病院 放射線科 寺田 一志
東京都健康長寿医療センター 放射線診断科 德丸 阿耶
筑波大学医学医療系 臨床医学域 精神医学 根本 清貴
東京医科大学病院 高齢診療科 羽生 春夫
(アイウエオ順)
詳しくは「ブイエスラド プラス総合パンフレット」または「ブイエスラド アドバンス総合パンフレット」をご覧ください。