よく利用されているQ&A
どのくらいの休薬期間であればアリセプトの治療効果に影響を及ぼしませんか?


高度アルツハイマー型認知症患者様を対象に行われた国内臨床試験では、2~4週間の休薬ではアリセプト10mg群の認知機能はプラセボ群のレベルまで低下することはありませんでした。しかし、4~8週間の休薬では、認知機能がプラセボ群と同じレベルまで低下してしまいました。
休薬期間が短ければ、投与再開後に一旦悪化しても認知機能のスコアは改善します。しかし、休薬期間が長いと、今までアリセプトを投与してアルツハイマー型認知症の進行を遅らせていた効果が消失する可能性があります。
何らかの理由で一時的に休薬せざるを得ない場合でも、できるだけ早めの投与再開をお勧めします。
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更新年月: 2017年9月
アリセプト3mg投与で効果がみられたら、そのまま3mg投与を継続してもよいですか?


アリセプト3mg/日投与は消化器系副作用の発現を抑える目的で設定されています。そのため、原則として1~2週間を超えて使用しないようお願いいたします。
軽度・中等度のアルツハイマー型認知症患者様を対象とした国内後期第gaiyo相試験の層別解析において、認知機能の変化についてはアリセプト3mg/日群とプラセボ群との間では、差が認められませんでした。
したがって、軽度・中等度アルツハイマー型認知症患者様に対しては、アリセプト3mg/日から開始し、原則として1~2週間後に5mg/日へ増量していただくようお願いいたします。※試験概要などの詳細はこちら
更新年月:2016年11月
高度アルツハイマー型認知症患者様の認知機能に対するアリセプトの効果について教えてください。


国内の臨床試験において、アリセプトは高度アルツハイマー型認知症患者様の認知機能を有意に改善することが認められています。
高度アルツハイマー型認知症患者様にアリセプト5mg/日または10mg/日を24週間投与し、SIBを用いて認知機能を評価したところ、アリセプト群はプラセボ群に比較して有意な改善が認められました。
5mg群・10mg群ともにプラセボと有意差を示していますが、10mg群のほうが、より長く認知機能を維持しています。
(プラセボ群との変化量の差 10mg群:+9. 0点、5mg群:+6.7点)
- 〈各項目での1点改善の程度としての例〉
- 「言語」能力…「自分の名前が書けなかったが、部分的にでも書けるようになる」
- 「実行」能力…「湯飲み茶碗が使えなかったのが、正しい動作に近い動作が出来る様になる」
- 「構成」能力…「四角形を描けなかったのが、助言を与えれば描けるようになる」
更新年月:2016年11月