抗リウマチ剤

メトジェクト皮下注

劇薬、処方箋医薬品注)

メトトレキサート皮下注

注)注意─医師等の処方箋により使用すること

メトジェクト®皮下注 警告1)

警告

  1. 本剤の投与において、感染症、肺障害、血液障害等の重篤な副作用により、致命的な経過をたどることがあるので、緊急時に十分に措置できる医療施設及び本剤についての十分な知識と適応疾患の治療経験をもつ医師が使用すること。
  2. 間質性肺炎、肺線維症等の肺障害が発現し、致命的な経過をたどることがあるので、原則として、呼吸器に精通した医師と連携して使用すること。
  3. 本剤の投与に際しては、患者に対して本剤の危険性や本剤の投与が長期間にわたることを十分説明した後、患者が理解したことを確認したうえで投与を開始すること。
  4. 本剤の投与に際しては、副作用の発現の可能性について患者に十分理解させ、下記の症状が認められた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。
    発熱、咳嗽・呼吸困難等の呼吸器症状、口内炎、倦怠感
  5. 使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。
  6. 腎機能が低下している場合には副作用が強くあらわれることがあるため、本剤投与開始前及び投与中は腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分観察すること。

メトジェクト®皮下注 禁忌1)

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
  2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  3. 骨髄抑制のある患者[骨髄抑制を増悪させるおそれがある。]
  4. 慢性肝疾患のある患者
  5. 腎障害のある患者
  6. 胸水、腹水等のある患者[胸水、腹水等に長期間貯留して毒性が増強されることがある。]
  7. 活動性結核の患者

メトジェクト®皮下注の特性

  1. 1関節リウマチを効能又は効果とした国内初の週1回皮下投与メトトレキサート(MTX)製剤です。
    また、医師の管理・指導のもと、自己注射も可能です。1)
  2. 2MTX未治療の活動性関節リウマチ患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験(MC-MTX.17/RA試験:MTX経口剤を対照とした12週間の二重盲検比較試験と52週間の継続投与試験)を実施しました。2)
    1. (1)二重盲検比較試験(パート1)の主要評価項目である12週時のACR20%改善率は、本剤皮下投与群で59.6%(31/52例)、MTX経口剤群で51.0%(25/49例)であり、両群間で有意差は認められませんでした(リスク差0の正確確率検定)(主要評価項目)。
    2. (2)継続投与試験(パート2)のベースライン値に基づく24、36、52及び64週時のACR20%改善率は、それぞれ31.2%(34/109例)、42.2%(46/109例)、37.6%(41/109例)及び40.4%(44/109例)でした(副次評価項目)。
      また、二重盲検比較試験(パート1)で最大の解析対象集団(FAS)に含まれた本剤皮下投与群(52例)のパート1のベースライン値に基づく64週時のACR20%、50%及び70%改善率は、それぞれ59.6%(31/52例)、51.9%(27/52例)及び42.3%(22/52例)でした(追加された評価項目)。
    3. (3)継続投与試験において被験者に投与された本剤皮下投与群の最大用量の比率は、7.5mg/週が7.3%(8/109例)、10mg/週および12.5mg/週が各12.8%(14/109例)、15mg/週が67.0%(73/109例)でした。
  3. 3MTXは、5-アミノイミダゾール-4-カルボキサミドリボヌクレオチド(AICAR)トランスホルミラーゼ阻害を介したアデノシン遊離促進、ならびにジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)阻害によるテトラヒドロビオプテリン(BH4)産生阻害を介した一酸化窒素合成酵素の脱共役等により関節リウマチの病態形成に関与する種々の細胞(T細胞、好中球、マクロファージ等)に対して免疫及び炎症反応を抑制すると考えられています。3)-10)
  4. 4重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)、骨髄抑制(5%以上)、感染症(0.1〜5%未満)、結核(頻度不明)、劇症肝炎、肝不全(いずれも頻度不明)、急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー(いずれも頻度不明)、間質性肺炎、肺線維症、胸水(いずれも頻度不明)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)、出血性腸炎、壊死性腸炎(いずれも頻度不明)、膵炎(頻度不明)、骨粗鬆症(頻度不明)、脳症(白質脳症を含む)(頻度不明)、進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)があらわれることがあります。また、主な副作用(5%以上)として、白血球数減少、肝機能障害(ALT、AST、AL-Pの上昇等)、悪心、口内炎が報告されています。
    なお、詳細については電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。1)

リファレンス

メトジェクト®皮下注 電子添文・総合製品情報概要