解析成功率向上の参考症例-1
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紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様の結果を示すわけではありません。
低信号領域が広範囲にみられるため「ブイエスラド プラス」で解析に失敗した症例
「ブイエスラド プラス」では、低信号領域が広範囲にみられることにより、異常処理結果となるケース(1)、本来白質である低信号領域を灰白質と誤認識するケース(2)がみられましたが、「ブイエスラド アドバンス」では回避できることがあります。
(1)「ブイエスラド プラス」で解析に失敗した同一症例
組織分割がきちんとなされています。
低信号領域(矢印)の影響で、組織分割が失敗しています。白質の大部分が灰白質と誤認識されています。
異常処理結果が回避されました。
組織分割の失敗により、異常処理結果となっています。脳全体に萎縮が広がっているように表示されます。
(2)「ブイエスラド プラス」で解析がやや不良であった同一症例
組織分割がきちんとなされています。
組織分割がやや不良です。低信号領域を灰白質と誤認識しています(丸囲み部分)。
「ブイエスラド プラス」と比較し、より局所的な萎縮が反映されています。
萎縮部位は反映されているものの、誤認識により白質低信号部分の灰白質密度が向上していることから、相対的に脳表部分の萎縮がやや強調されています。
「ブイエスラド プラス」と比較し、解析成功率が向上しましたが、低信号領域が広範囲にみられる全ての症例で回避できることを示すものではありません。必ず途中処理の組織分割結果をご確認ください。
症例提供:東京医科大学病院 高齢診療科 金高 秀和、羽生 春夫

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