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アルツハイマー病・認知症
レケンビは、「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)」と「アルツハイマー病による軽度の認知症」に対する薬です。主としてAβプロトフィブリルに作用します。Aβプロトフィブリルは、Aβがかたまりになる途中の物質で、レケンビがAβプロトフィブリルにくっつくことで、異物を排除する細胞のミクログリアを引き寄せ、Aβを取り除きます。その結果、脳のAβが減り、アルツハイマー病の進行が遅くなることが期待されています。
アルツハイマー病の薬には、今出ている症状を緩和するための薬と、病気の進行を遅らせるための薬があります1,2)。レケンビは、病気の進行を遅らせるための薬で、認知機能の低下をゆるやかにすることが期待されています。 1)朝田隆:臨床精神薬理 2023;26(2):141-148 2)Cummings j:Drugs 2023;83(7):569-576
薬物療法を行ったときの認知機能の変化
Hefti F. DRUG DISCOVERY for NERVOUS SYSTEM DISEASES. WILEY 2005, p.178より岩田淳先生(東京都健康長寿医療センター 副院長・脳神経内科部長)が作成
記事監修:横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 臨床研究部 部長 秋山 治彦 先生
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